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新しい経口抗凝固薬
著者: 小嶋哲人1
所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科医療技術学専攻病態解析学講座
ページ範囲:P.430 - P.432
文献購入ページに移動はじめに
ワルファリンは,半世紀以上もの間,強力な経口抗凝固薬として汎用されてきたが,治療至適用量域が狭く出血性副作用が問題となるため,モニタリングをもとに投与量の調節が必要である.近年,抗血栓薬剤の有効性と安全性の向上を目的に,構造が均一でかつ単一凝固因子をターゲットにした新しい抗凝固薬の合成が行われている(図1).本稿では,ワルファリンに代わる新しい経口抗凝固薬として開発されている経口可能な直接抗トロンビン(第IIa因子)薬や直接抗活性化第X因子(Xa)薬の特徴について概説する.
ワルファリンは,半世紀以上もの間,強力な経口抗凝固薬として汎用されてきたが,治療至適用量域が狭く出血性副作用が問題となるため,モニタリングをもとに投与量の調節が必要である.近年,抗血栓薬剤の有効性と安全性の向上を目的に,構造が均一でかつ単一凝固因子をターゲットにした新しい抗凝固薬の合成が行われている(図1).本稿では,ワルファリンに代わる新しい経口抗凝固薬として開発されている経口可能な直接抗トロンビン(第IIa因子)薬や直接抗活性化第X因子(Xa)薬の特徴について概説する.
参考文献
1)Hankey GJ, Eikelboom JW : Antithrombotic drugs for patients with ischaemic stroke and transient ischaemic attack to prevent recurrent major vascular events. Lancet Neurol 9:273-284,2010
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