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文献詳細

雑誌文献

検査と技術41巻7号

2013年07月発行

文献概要

けんさ質問箱

結核患者と接触したときの対応

著者: 御手洗聡1

所属機関: 1公益財団法人結核予防会結核研究所抗酸菌部細菌科

ページ範囲:P.586 - P.587

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Q 結核患者と接触したときの対応について教えてください.入院患者が他病院で結核患者と接触して再入院後に発覚しました.本人は5カ月後も発症していませんが,当初の対応はまちまちでした.厚生労働省のホームページより対応を選びましたが,通常の流れを知りたいと思います(当方は精神科です).


A わが国ではいまだに毎年約22,000人の結核患者が発生しており,近年では年に2~3%ずつ低下していますが,いまだに中まん延しているとされています.結核患者が漸減している一方で,結核を診療した経験のある医療者は激減しており,適切な対応が難しくなっているのが現状です.

 結核の接触者健診の目的は,①潜在性結核感染症(結核に感染しているが発病していない状態)の発見と進展防止,②新たな結核患者の早期発見,③感染源および感染経路の探求,の3つです.これらの目的を意識して結核の感染連鎖を断つことが接触者健診の目的といえます.

参考文献

1)阿彦忠之,森亨(編):感染症法に基づく 結核の接触者健康診断の手引きとその解説 平成22年改訂版.結核予防会事業部,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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