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雑誌文献

検査と技術41巻7号

2013年07月発行

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トピックス

T波オルタナンス検査

著者: 福永俊二1 池田隆徳1

所属機関: 1東邦大学医学部内科学講座循環器内科学分野

ページ範囲:P.613 - P.616

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■検査の概要

 T波オルタナンス(T-wave alternans,TWA)とは,形の異なるT波が“ABABAB……”と交互に出現する現象である(図1)1).古くから,心室細動あるいは心室頻拍に先行して認められることが知られていた.

 近年,高速フーリエ変換法(fast Fourier transform,FFT)を用いて周波数(スペクトル)解析することで検出するシステムが開発され,体表心電図で明らかに認められるTWAのみならず,肉眼では目視できない極めて微小なμVレベルでのTWA(microvolt TWA,M-TWA)を捉えることが可能となった.

参考文献

1)池田隆徳:T波交互現象(T-wave alternans).井上博(編):Medical Topics Series不整脈2011.メディカルレビュー社,pp158-175,2011
2)三輪陽介:T wave alternanas.池田隆徳(編):ステップアップのための不整脈診療ガイドブック.メジカルビュー社,pp85-90,2011
3)Verrier RL, Klingenheben T, Malik M, et al : Microvolt T-wave alternans physiological basis, methods of measurement, and clinical utility―consensus guideline by International Society for Holter and Noninvasive Electrocardiology. J Am Coll Cardiol 58:1309-1324,2011
4)Sakaki K, Ikeda T, Miwa Y, et al : Time-domain T-wave alternans measured from Holter electrocardiograms predicts cardiac mortality in patients with left ventricular dysfunction: a prospective study. Heart Rhythm 6:332-337,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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