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肺のLCNEC
肺のLCNEC(large cell neuroendocrine carcinoma)とは,肺癌の4大組織型(腺癌,扁平上皮癌,大細胞癌,小細胞癌)のうち,大細胞癌のなかの一亜型で,腫瘍細胞が神経内分泌への分化を示す大細胞性未分化癌のグループを総称しています.1991年にTravisらによって提唱され,1999年にWHO(World Health Organization)の組織分類(histological typing of lung and pleural tumors)に新しい概念として記載されました.カルチノイドや小細胞癌などとともに肺の神経内分泌癌としても分類されています.
胸部X線上は肺野末梢発生の大型の腫瘤陰影として多く発見され,その予後は,通常の非小細胞肺癌より悪いが,小細胞癌よりは良好であると報告されています.手術例では周術期のアジュヴァント化学療法が有効との報告もあり,内視鏡による確定診断を得ることが重要です.
肺のLCNEC(large cell neuroendocrine carcinoma)とは,肺癌の4大組織型(腺癌,扁平上皮癌,大細胞癌,小細胞癌)のうち,大細胞癌のなかの一亜型で,腫瘍細胞が神経内分泌への分化を示す大細胞性未分化癌のグループを総称しています.1991年にTravisらによって提唱され,1999年にWHO(World Health Organization)の組織分類(histological typing of lung and pleural tumors)に新しい概念として記載されました.カルチノイドや小細胞癌などとともに肺の神経内分泌癌としても分類されています.
胸部X線上は肺野末梢発生の大型の腫瘤陰影として多く発見され,その予後は,通常の非小細胞肺癌より悪いが,小細胞癌よりは良好であると報告されています.手術例では周術期のアジュヴァント化学療法が有効との報告もあり,内視鏡による確定診断を得ることが重要です.
参考文献
1)Sturm N, Rossi G, Lantuejoul S, et al : Expression of thyroid transcription factor-1 in the spectrum of neuroendocrine cell lung proliferations with special interest in carcinoids. Hum Pathol 33:175-182,2002
掲載誌情報