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疾患と検査値の推移
肝細胞癌
著者: 榎奥健一郎1 小池和彦1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院消化器内科
ページ範囲:P.48 - P.54
文献購入ページに移動■近年,非B非C型肝細胞癌が増加している.この増加と最も関連があるとされているのが,非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis,NASH)である.
■肝細胞癌はリスクの高い患者の絞り込みが可能な疾患である.各患者の慢性肝障害の進展具合に応じた間隔で定期的な画像検査を行うことが必要である.
■肝細胞癌の多くは慢性肝疾患,特に肝硬変を背景として発生するので,腫瘍因子だけではなく,肝予備能が治療選択のうえで極めて重要となる.
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