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増刊号 超音波×病理 対比アトラス 2章 乳腺
10 非浸潤性乳管癌―40歳代女性
著者: 森谷卓也1 中川美名子2 中島一毅3
所属機関: 1川崎医科大学病理学2 2(財)岡山県健康づくり財団保健部臨床検査課 3川崎医科大学総合外科学
ページ範囲:P.955 - P.957
文献購入ページに移動40歳代,女性.検診目的で乳房超音波検査を施行したところ,内部が一部粗ぞうな低~等エコー腫瘤を指摘された→図1,2.穿刺吸引細胞診を施行したところ,悪性(乳管癌,核異型高度)と判定された→図3.引き続き行われた針生検でも悪性(非浸潤性乳管癌)と診断された.MRIでも乳房内に広範な進展を示す癌の存在が疑われたため,乳房摘出術が施行された.摘出標本の肉眼像では明瞭な腫瘤ではなく,点状病巣の存在が疑われた→図4.組織像は篩型~コメド型の非浸潤性乳管癌で→図5,核異型中等度→図6,一部にコメド壊死を含むvan Nuys分類のGroup 2の癌であった→図6.浸潤癌成分やリンパ節転移はみられなかった.この癌はエストロゲン受容体,プロゲステロン受容体はともに陽性であった.
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