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増刊号 超音波×病理 対比アトラス 2章 乳腺
11 乳管内乳頭腫―70歳代女性
著者: 森谷卓也1 中島一毅2
所属機関: 1川崎医科大学病理学2 2川崎医科大学総合外科学
ページ範囲:P.958 - P.960
文献購入ページに移動70歳代,女性.乳がん検診で左乳房C領域に異常を指摘された.マンモグラフィでは同部に構築の乱れがありカテゴリー4,超音波検査では10時方向に構築の乱れを伴う不整形腫瘤ともみられる低エコー域が描出された→図1.エラストグラフィを施行したところ,周囲よりも明らかに硬く描出される腫瘤であることが確認できた→図2.穿刺吸引細胞診では良性の結果が得られた→図3が,画像上悪性(硬癌などの浸潤癌)を否定しえないため,病巣部の摘出生検が施行された.摘出腫瘍は長径10mm程度の白色充実性腫瘤→図4で,一部に間質の硬化を伴う乳管内乳頭状腫瘍であった→図5.上皮には二相性があり,一部にアポクリン化生細胞を混じていた→図6.乳管内乳頭腫(intraductal papilloma)と診断され,悪性の像は得られなかった.
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