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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻10号

2014年09月発行

文献概要

増刊号 超音波×病理 対比アトラス 4章 リンパ節・唾液腺ほか

7 甲状腺乳頭癌のリンパ節転移―40歳代女性

著者: 廣川満良1 樋口観世子2 鳥本多恵子2

所属機関: 1隈病院病理診断科 2隈病院臨床検査科

ページ範囲:P.1049 - P.1051

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症例の概要

 40歳代,女性.5年半前,甲状腺乳頭癌にて甲状腺全摘術・頸部リンパ節郭清を受けた既往がある.超音波検査にて,右鎖骨上窩のⅥリンパ節が23×13×21mm大に腫大していた.リンパ節の形状は整で,内部には無エコー領域が多発性に存在し,ドプラ法にて血流シグナルがみられないことから,多発性囊胞と考えられた.囊胞間の充実部には血流シグナルがわずかに観察された.細胞診では,褐色調の液状検体が採取され,甲状腺乳頭癌の転移と診断された.穿刺針洗浄液のサイログロブリン値は1,000ng/mL以上であった.一方,血清サイログロブリン値は3.6ng/mLであった.

参考文献

1)Uruno T, Miyauchi A, Shimizu K, et al : Usefulness of thyroglobulin measurement in fine-needle aspiration biopsy specimens for diagnosing cervical lymph node metastasis in patients with papillary thyroid cancer. World J Surg 29:483-485,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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