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増刊号 超音波×病理 対比アトラス 7章 消化管
2 隆起型の大腸癌―80歳代女性
著者: 鈴木由美1 手島伸一12 前田守3
所属機関: 1同愛記念病院研究検査科 2湘南鎌倉総合病院病理診断部 3同愛記念病院外科
ページ範囲:P.1131 - P.1134
文献購入ページに移動80歳代,女性.10年前に肺癌の手術を施行され,当院にて経過観察されていた.超音波検査で右下腹部の腫瘤を指摘され,下部内視鏡検査で癌と診断された.超音波検査では,内部エコーが不均一で血流が豊富な8.3×4.5cmの腫瘤がみられた.回盲部切除術が行われたが,病理学的には盲腸の6.5×6×4cmの隆起性の高分化管状腺癌で,粘膜内にとどまる亜有茎性の隆起型の早期癌であった.顕微鏡的に癌と管状腺腫との移行がみられた.
◎病理診断
盲腸の隆起型の早期大腸癌,0-Ⅰsp型,高分化管状腺癌,6.5×6×4cm,M(壁深達度が粘膜内),ly0(リンパ管への腫瘍細胞の侵襲なし),v0(静脈への腫瘍細胞の侵襲なし),回盲部切除標本
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