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ICタグでの検体管理の効率性
著者: 萩原三千男1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1180 - P.1184
文献購入ページに移動ICタグとは,小型のICチップと通信をするためのアンテナを組み込んだインレットを,タグ(荷札)やラベル形状にしたもので,無線でリーダー(読み取り装置)と通信して情報処理を行う仕組みから無線ID(radio frequency identifier:RFID)とも呼ばれる.日常生活においては,カード型のものにICチップを内蔵したSuicaやPASMOなどの交通系非接触ICカードは,多くの方が日々利用している代表例である.他にもレンタルショップや図書館で,商品や書籍の管理に活用されている.さらには,商品にICタグを貼付することでスーパーやコンビニエンスストアの精算時に,商品をカゴに入れたままの状態で一括に精算することも可能となる1).
ICタグは,従来のバーコードよりも多くの情報を記録できるため,商品の生産者や場所などの情報を記録できるうえに,タグを商品などに貼付してからの追記もできる.流通経路・輸送状態や入庫・出庫情報などを記録することも可能で,輸送や在庫管理の効率化と商品の追跡(トレーサビリティー)や履歴管理が可能となり,物流管理に大きく貢献することが期待されている.
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