icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻11号

2014年10月発行

文献概要

トピックス

ICタグでの検体管理の効率性

著者: 萩原三千男1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1180 - P.1184

文献購入ページに移動
はじめに

 ICタグとは,小型のICチップと通信をするためのアンテナを組み込んだインレットを,タグ(荷札)やラベル形状にしたもので,無線でリーダー(読み取り装置)と通信して情報処理を行う仕組みから無線ID(radio frequency identifier:RFID)とも呼ばれる.日常生活においては,カード型のものにICチップを内蔵したSuicaやPASMOなどの交通系非接触ICカードは,多くの方が日々利用している代表例である.他にもレンタルショップや図書館で,商品や書籍の管理に活用されている.さらには,商品にICタグを貼付することでスーパーやコンビニエンスストアの精算時に,商品をカゴに入れたままの状態で一括に精算することも可能となる1)

 ICタグは,従来のバーコードよりも多くの情報を記録できるため,商品の生産者や場所などの情報を記録できるうえに,タグを商品などに貼付してからの追記もできる.流通経路・輸送状態や入庫・出庫情報などを記録することも可能で,輸送や在庫管理の効率化と商品の追跡(トレーサビリティー)や履歴管理が可能となり,物流管理に大きく貢献することが期待されている.

参考文献

1)鈴木卓也:RFID(Radio Frequency Identifier)について.都臨技会誌 35:328-333,2007
2)近藤克幸:医療情報システムとICタグの活用.情報処理 48:338-343,2007
3)平成18年度経済産業省委託事業:「平成18年度エネルギー使用合理化電子タグシステム開発調査事業(UHF帯電子タグの技術開発事業)」報告書,平成19年3月,2007
4)高玉広和,石塚英一,原曉央,他:電子タグを活用した医療安全管理システムの実証実験.NEC技報 61:96-99,2008
5)総務省,経済産業省:電子タグに関するプライバシー保護ガイドライン,平成16年6月8日,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら