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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻11号

2014年10月発行

文献概要

疾患と検査値の推移

好酸球性心筋炎

著者: 原田昌彦1 吉川浩一1

所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院 臨床生理機能検査部

ページ範囲:P.1220 - P.1227

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Point

●好酸球性心筋炎の診断は,末梢血中の好酸球数の増加と心筋生検における有意な好酸球の浸潤,脱顆粒と心筋細胞の破壊像である.

●好酸球数が正常範囲でも,数日後に遅れて増加することがあるため,急性期には少なくとも2~3日に一度は好酸球数をチェックする.

●心エコー図検査では,びまん性の左室壁肥厚や壁運動低下,心膜液貯留が特徴的な所見である.

●ステロイド治療が有効なので,できるだけ心筋生検を行い早期に診断する.

参考文献

1)生方幹夫,名取俊介,神田享勉,他:右室心内膜心筋生検標本の免疫抗体学的染色で好酸球の浸潤と好酸性顆粒を確認した症例.日内会誌 78:1617-1618,1989
2)和泉徹,磯部光章,河合祥雄,他:循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2008年度合同研究班報告).急性および慢性心筋炎の診断・治療に関するガイドライン(2009年改訂版).好酸球性心筋炎.pp16-18,2009
3)鈴木浩,秋場伴晴,芳川正流,他:回復期に一過性の著明な好酸球増多を呈し良好な経過をとった急性心筋心外膜炎の1例.心臓 21:313-319,1989
4)森奈美,森本紳一郎,平光伸也,他:末梢血の好酸球数が心症状発現に遅れて増加した好酸球性心筋炎の1例.日内会誌 93:367-369,2004
5)Morimoto S, Kubo N, Hiramitsu S, et al : Changes in the peripheral eosinophil count in patients with acute eosinophilic myocarditis. Heart Vessels 18:193-196,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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