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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻11号

2014年10月発行

文献概要

基礎から学ぼう一般検査・9

髄液検査

著者: 林晃司1 高岡佑香梨1 原瀬千寿1 林聡1 松下知路12

所属機関: 1岐阜赤十字病院検査部 2岐阜赤十字病院消化器内科

ページ範囲:P.1228 - P.1236

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はじめに

 中枢神経疾患が疑われるときに実施する髄液検査は緊急性が高い.特に細菌性髄膜炎は,症状が急速に進行し生命にかかわることがあるため,迅速かつ正確な結果報告が求められる.また,化学療法中に髄液腔内に腫瘍細胞が転移し増加する例がみられ,欠かせない検査となっている.

 髄液検査は他の穿刺液検査に先んじ,『髄液検査法2002』1)によって標準化されている.本稿では検査の進め方,臨床的意義,ピットフォールを述べる.

参考文献

1)日本臨床衛生検査技師会髄液検査法編集ワーキンググループ:髄腋検査法2002.日本臨床衛生検査技師会,2002
2)大田喜孝:髄液検査.日本臨床衛生検査技師会:一般検査技術教本.pp104-121,2012
3)大田喜孝,元村佳代:計算盤で異型細胞を見逃さないためのポイント.Med Technol 31:488-493,2003
4)保科ひづる:簡単な髄液細胞塗抹標本作製法とそのコツ.検と技.33:160,2005
5)田中雅美,宿谷賢一,下澤達雄:髄液細胞の保存.臨床検査Yearbook2008一般検査編 臨床病理レビュー特集 140:187-189,2008
1)石山雅大,奈良豊:髄液.伊藤機一,高橋勝幸(監修),菊池春人,矢内充,油野友二(編):カラー図鑑一般検査ポケットマニュアル.羊土社,pp106-128,2009
2)臨床一般検査研究会髄液細胞鏡検・入門編作成委員会:髄液細胞検査入門編.臨床一般検査研究会,2012
3)伊瀬恵子,澤部祐司,野村文夫:髄液.検と技 37:1038-1041,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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