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連載 小児の臨床検査・7
小児の一般検査
著者: 宿谷賢一1 田中雅美1 下澤達雄1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1237 - P.1241
文献購入ページに移動尿検査は,非侵撃性の簡便な検査であり,腎尿路系の疾患の判定に多く用いられている.さらに,時に全身の生体機能を評価するうえでは血液検査と同様に多くの情報を得ることが可能なことから,小児の診療では必要不可欠な検査である.例えば,尿色調も重要な検査所見であり,濃い黄色の場合は尿の強い濃縮による色調変化が示唆され,臨床所見としては脱水症状が疑われる.その原因として発熱,下痢,嘔吐などが挙げられる.また,小児の救急受診で最も多い症状は発熱であり,その原因はほとんどが感染症である.細菌性の尿路感染症や髄膜炎が考えられる場合,尿検査や髄液検査は必須の検査である.
本稿では,小児の尿検査,髄液検査を取り上げる.
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