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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻11号

2014年10月発行

文献概要

連載 小児の臨床検査・7

小児の一般検査

著者: 宿谷賢一1 田中雅美1 下澤達雄1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1237 - P.1241

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はじめに

 尿検査は,非侵撃性の簡便な検査であり,腎尿路系の疾患の判定に多く用いられている.さらに,時に全身の生体機能を評価するうえでは血液検査と同様に多くの情報を得ることが可能なことから,小児の診療では必要不可欠な検査である.例えば,尿色調も重要な検査所見であり,濃い黄色の場合は尿の強い濃縮による色調変化が示唆され,臨床所見としては脱水症状が疑われる.その原因として発熱,下痢,嘔吐などが挙げられる.また,小児の救急受診で最も多い症状は発熱であり,その原因はほとんどが感染症である.細菌性の尿路感染症や髄膜炎が考えられる場合,尿検査や髄液検査は必須の検査である.

 本稿では,小児の尿検査,髄液検査を取り上げる.

参考文献

1)日本臨床衛生検査技師会:一般検査技術教本.日本臨床衛生検査技師会,2012
2)日本臨床衛生検査技師会,尿沈渣検査法編集委員会:尿沈渣検査法2010.日本臨床衛生検査技師会,2011
3)血尿診断ガイドライン編集委員会:血尿診断ガイドライン2013.ライフサイエンス出版,2013
4)日本臨床衛生検査技師会:髄液検査法2002.日本臨床衛生検査技師会,2002
5)油野友二,松村隆弘,橋本浩之,他:腎尿路結石を伴わない酸性尿酸アンモニウム尿症を呈したロタウイルス胃腸炎の1例.小児臨 64:2367-2372,2011
6)大田喜孝,伊藤園江,田平泰徳:脳脊髄液一般検査の注意点とデータの見方・考え方.第62回日本医学検査学会記念誌編集委員会(監修),野村努,正田孝明,横田浩充,他(編):検査診断学への展望.南江堂,pp77-82,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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