文献詳細
疾患と検査値の推移
文献概要
Point
●ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染後,約7日目以降に全身にウイルスが播種されるようになると,感染者の半数以上で発熱や頭痛などの非特異的な急性感染症状を呈する.
●第4世代のスクリーニング検査では,感染後20日以内に陽性反応を得ることができ,PCR法を用いるとさらに数日前から診断することが可能である.
●スクリーニング検査では,約0.3%に偽陽性反応がみられることに注意する必要がある.
●近年,他人へのウイルス伝播が低下するという観点からも,急性期における抗HIV療法の開始が推奨されている.
●ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染後,約7日目以降に全身にウイルスが播種されるようになると,感染者の半数以上で発熱や頭痛などの非特異的な急性感染症状を呈する.
●第4世代のスクリーニング検査では,感染後20日以内に陽性反応を得ることができ,PCR法を用いるとさらに数日前から診断することが可能である.
●スクリーニング検査では,約0.3%に偽陽性反応がみられることに注意する必要がある.
●近年,他人へのウイルス伝播が低下するという観点からも,急性期における抗HIV療法の開始が推奨されている.
参考文献
1)API-Net エイズ予防情報ネット(http://api-net.jfap.or.jp)
2)Cohen MS, Shaw GM, McMichael AJ, et al : Acute HIV-1 Infection. N Engl J Med 364:1943-1954,2011
3)Chu C, Selwyn PA : Diagnosis and initial management of acute HIV infection. Am Fam Physician 81:1239-1244,2010
4)Sherin K, Klekamp BG, Beal J, et al : What is new in HIV infection? Am Fam Physician 89:265-272,2014
5)山本直樹,宮澤幸久:診療におけるHIV-1/2感染症の診断ガイドライン 2008(日本エイズ学会・日本臨床検査医学会 標準推奨法).日エイズ会誌 11:70-72,2009
6)南留美,高濱宗一郎,安藤仁,他:治療後ウエスタンブロット法にて抗HIV抗体が陰性化し持続しているHIV-1感染症の1例.感染症誌 83:251-255,2009
7)平成25年度厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業「HIV感染症及びその合併症の課題を克服する研究班」:抗HIV治療ガイドライン2014年3月(http://www.haart-support.jp/)
掲載誌情報