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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻12号

2014年11月発行

文献概要

臨床検査のピットフォール

M蛋白血症におけるCRP測定のピットフォール

著者: 斎藤篤1

所属機関: 1岩手医科大学附属病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.1336 - P.1337

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はじめに

 日常検査では,時として異常値に遭遇することがある.その要因として,分析機の突発的な不具合や,不適切な採取を行った試料,特殊な性状の試料の特性に起因した事例などが報告されている1〜3).これらの現象は,患者データを用いた個別管理である前回値チェックや項目間チェック,初検値と再検値の不一致によって発見される.異常値の再検査やその要因を解明する必要はあるが,診療前検査などが実施されている現在,その特定に要する時間に猶予はない.分析機から得られる情報をもとに,早急に対処できる知識が求められる.

参考文献

1)日本臨床衛生検査技師会総合管理部門:汎用自動分析装置による異常データに関する検討.平成17年度日臨技プロジェクト研究報告書,pp102-105,2006
2)日本臨床検査自動化学会:生化学自動分析装置の異常データ事例集.日臨検自動化会誌 31:92,2006
3)日本臨床検査自動化学会:自動分析異常の解析技術マニュアル及び自動分析運用指針.日臨検自動化会誌 35:145,2010
4)斎藤篤,諏訪部章:自動分析装置BM2250の演算機能を用いた異常反応検出の検討.医学検査 62(CD版),2013
5)斎藤篤,富士本桂子,千葉麻美,他:CRP測定で異常反応を認めたM蛋白血症の検討.日臨検自動化会誌 38:460,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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