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ALPだけが高い症例に遭遇したら?─血液型依存性高ALP血症
著者: 山本さやか1 小谷和彦1
所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.1338 - P.1339
文献購入ページに移動血清ALP(alkaline phosphatase)値“だけ”が高い症例に遭遇したことはないだろうか.こういうケースは実はまれではない.この成因の一つとして,血液型依存性高ALP血症が挙げられる.本症は,分泌型でBまたはO型の血液型をもつ者にみられ,血清ALP総活性が高く,そのアイソザイムとして小腸型(Ⅴ型)ALPが増加している1).本症の臨床的な意義は明確ではないが,知っておくと検査値の判断において役立つ.
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