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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻12号

2014年11月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

ALPだけが高い症例に遭遇したら?─血液型依存性高ALP血症

著者: 山本さやか1 小谷和彦1

所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.1338 - P.1339

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はじめに

 血清ALP(alkaline phosphatase)値“だけ”が高い症例に遭遇したことはないだろうか.こういうケースは実はまれではない.この成因の一つとして,血液型依存性高ALP血症が挙げられる.本症は,分泌型でBまたはO型の血液型をもつ者にみられ,血清ALP総活性が高く,そのアイソザイムとして小腸型(Ⅴ型)ALPが増加している1).本症の臨床的な意義は明確ではないが,知っておくと検査値の判断において役立つ.

参考文献

1)松下誠,入野勤,神山清志,他:健常者高小腸型アルカリ性ホスファターゼ血症の出現頻度とその特徴.臨病理 53:5:383-387,2005
2)松下誠,入野勤,加瀬瞳,他:アガロースゲル電気泳動法による血液型依存性高ALP血症の確認法.臨病理 55:1:19-23,2007
3)星野忠,土屋達行,中山智祥,他:セルロースアセテート膜電気泳動における高分子小腸型ALPアイソザイムの検討.臨化 39:162-165,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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