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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻13号

2014年12月発行

文献概要

技術講座 微生物

赤痢アメーバ検査

著者: 赤尾信明1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院国際環境寄生虫病学分野

ページ範囲:P.1376 - P.1381

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Point

●粘血便は保温して,動く栄養型虫体を速やかに探す.固形便はホルマリン・酢酸エチル遠心沈殿法で集シストし,ヨード染色で囊子型虫体を見つける.

●病原性赤痢アメーバには赤血球貪食像を見る.シャルコー・ライデン(Charcot-Leyden)結晶は赤痢アメーバの存在を強く疑わせる.

●糞便検査でアメーバか見つからない場合でも,抗体検査,抗原検査,遺伝子検査を行えるように,検体の採取と保存方法を知っておくことは重要である.

参考文献

1)中村(内山)ふくみ,吉川正英:アメーバ性肝膿瘍.臨と微生物 41:315-318,2014
2)国立感染症研究所感染症発生動向調査年別一覧表-2012(http://www.nih.go.jp/niid/ja/all-surveillance/2085-idwr/ydata/4405-report-ja2012.html)
3)野崎智義,大友良光,赤見正行,他:アメーバ赤痢 検査・診断マニュアル平成15年度版,国立感染症研究所.(www0.nih.go.jp/niid/para/atlas/japanese/manual/amoeba.pdf)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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