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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻3号

2014年03月発行

文献概要

病気のはなし

てんかん

著者: 細山浩史1

所属機関: 1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科脳神経外科学

ページ範囲:P.204 - P.209

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Point

●てんかんは,約100人に1人と患者数が非常に多い疾患であるが,薬物療法を主体とした適切な治療が行われることで,多くの患者は発作寛解に至ることができる.

●薬物療法で発作コントロールが不十分な難治性てんかん患者には,てんかん専門医の診療が不可欠であり,外科治療などを考慮して,さらなる精査を行う必要がある.

●てんかん治療の最大の目標は,発作消失を目指しながら,患者および患者家族の生活の質全体を改善することであるため,多職種による介入が不可欠である.薬物療法を柱としつつ,外科治療,生活環境の調整や食事療法,精神療法,社会復帰への支援など,包括的治療を実践しなければならない.

参考文献

1)世界保健機関:てんかん事典.金原出版,1974
2)Ramsay RE, Macias FM, Rowan AJ : Diagnosing epilepsy in the elderly. Int Rev Neurobiol 81:129-151,2007
3)Proposal for revised clinical and electroencephalographic classification of epileptic seizures. From the Commission on Classification and Terminology of the International League Against Epilepsy. Epilepsia 22:489-501,1981
4)Proposal for revised classification of epilepsies and epileptic syndromes. Commission on Classification and Terminology of the International League Against Epilepsy. Epilepsia 30:389-399,1989
5)井上有史,池田仁(編):新てんかんテキスト―てんかんと向き合うための本.南江堂,2012
6)日本神経学会(監修),「てんかん治療ガイドライン」作成委員会(編):てんかん治療ガイドライン2010.医学書院,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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