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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻4号

2014年04月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈免疫〉

自己免疫性溶血性貧血の診断―直接クームス試験の考え方

著者: 亀崎豊実1

所属機関: 1自治医科大学地域医療学センター

ページ範囲:P.365 - P.371

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はじめに

 自己免疫性溶血性貧血(autoimmune hemolytic anemia,AIHA)は,自己の赤血球に反応する抗体によって赤血球が破壊(溶血)されて生じる貧血である.赤血球に反応する抗体を証明することが診断に重要であり,直接クームス(Coombs)試験が最も一般的な赤血球結合IgG(immunoglobulin G)の証明方法である.

参考文献

1)厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服事業 特発性造血障害に関する調査研究班:梶井英治,亀崎豊実,唐沢正光,他:自己免疫性溶血性貧血 診療の参照ガイド,平成22年度改訂版.pp141-176,2011(http://zoketsushogaihan.com/file/AIHA.pdf)
2)Petz LD, Garratty G : Immune Hemolytic Anemias. Churchill Livingstone, Philadelphia, 2004
3)Kamesaki T, Oyamada T, Omine M, et al : Cut-off value of red-blood-cell-bound IgG for the diagnosis of Coombs-negative autoimmune hemolytic anemia. Am J Hematol 84:98-101,2009
4)Kamesaki T, Kajii E : Prevalence of Coombs-negative autoimmune hemolytic anemia associated with RBC-bound IgM and IgA.臨床血液 54:1241,2013
5)菅野直子,小幡隆,小野崎文子,他:カラム凝集法による赤血球凝集反応 試験管法,ビーズ法,ゲル法の比較検討.医学検査 49:951-955,2000
6)Kamesaki T, Toyotsuji T, Kajii E : Characterization of direct antiglobulin test-negative autoimmune hemolytic anemia : a study of 154 cases. Am J Hematol 88:93-96,2013
1)亀崎豊実,梶井英治:Coombs試験,寒冷凝集素などの赤血球抗体検査の読み方.血腫瘍 59:258-265,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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