文献詳細
文献概要
過去問deセルフチェック!
解答と解説
著者:
所属機関:
ページ範囲:P.378 - P.378
文献購入ページに移動 CRP(C-reactive protein)は,肺炎球菌のC多糖体と結合する血漿蛋白で,炎症急性期に増加する急性相反応物質の1つである.炎症刺激で活性化されたマクロファージや網状内皮系細胞からサイトカインが産生され,肝臓での分泌を促進する.基準値は測定法によって異なるが,免疫比濁法で0.3mg/dL,高感度測定法では0.1~0.04mg/dL程度である.CRPは発症後6時間程度で増加しはじめ,回復後は速やかに正常化する.赤沈とよく相関するが,CRPのほうが早く増加し,正常化も早い.冠動脈疾患のリスクが高い患者では高感度測定法でCRPの低濃度域をモニターすることで発症を予知できる.これらの知識で問題1・2の解答がでてくる.
急性相反応物質については,CRP以外にも,炎症で増加あるいは減少する血漿蛋白を考える問題も出題される(問題3・4).
急性相反応物質については,CRP以外にも,炎症で増加あるいは減少する血漿蛋白を考える問題も出題される(問題3・4).
掲載誌情報