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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻5号

2014年05月発行

文献概要

技術講座 生化学

ラテックス凝集免疫比濁法を用いたペプシノゲン測定

著者: 飯沼克弘1 坪井五三美1

所属機関: 1株式会社ビー・エム・エル総合研究所試薬部

ページ範囲:P.439 - P.444

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Point

●ペプシノゲンは胃粘膜の炎症と萎縮を反映するため,胃粘膜の状態が推定できる.最近の胃癌リスク検診(ABC検診)の導入によってペプシノゲン検査は広く普及している.

●ラテックス凝集免疫比濁法によるペプシノゲン測定は,汎用自動分析装置を用いて短時間に大量の検体処理が可能であることなど,他の測定法に比べて有用性が高い.

●日常の検査時に生じる非特異反応を回避する方法はさまざまであるが,その対応法について日々,情報収集を行っていくことが検査の質を高めるために必須である.

参考文献

1)厚生省がん研究助成金による「血清ペプシノゲン値による胃がんスクリーニングに関する研究」班(主任研究者:三木一正)(編):ペプシノゲン法ハンドブック 21世紀の胃がん検診のために.メジカルビュー社,2001
2)三木一正:血清ペプシノゲン.日医師会誌 131:635-638,2004
3)笹島雅彦,大塚隆文,保科玲子,他:胃癌検診における血清診断の役割.日内会誌 94:37-42,2005
4)吉原正冶,春間賢:ペプシノゲン検査の意義.治療 82:27-30,2000
5)櫻林郁之介,石井周一:ラテックス凝集比濁法.検と技 16:607-613,1988
6)飯沼克弘,武内剛,八塚信明,他:ペプシノーゲン測定用ラテックス試薬の基礎的検討.医学検査 58:1242-1247,2009
7)三木一正,笹島雅彦:ペプシノゲンⅠおよびペプシノゲンⅡ,PGⅠ/Ⅱ比.日臨 68:778-781,2010
8)NPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構(編):胃がんリスク検診(ABC検診)マニュアル 胃がん撲滅のための手引き.南山堂,2009
9)宮下徹夫,石沢天,荒木秀夫,他:汎用生化学自動分析装置におけるプロゾーン現象検出法の評価 日立7600形自動分析装置について.日臨検自動化会誌 24:190-195,1999
10)大竹てる子,加藤象次郎:免疫学的測定法における干渉.検と技 25:207-213,1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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