検査と技術42巻5号

2014年05月発行

技術講座 輸血 ABO血液型の亜型検査・3

血清・唾液・爪を用いる亜型検査と技師の心得

著者： 矢部隆一¹

所属機関： ¹日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センター検査部検査一課

ページ範囲：P.445 - P.453

Point

●血清中に存在するABO血液型抗体の産生機序と特異性を紹介する．

●A型/B型物質の特性や，Lewis血液型の関係を説明する．

●型物質を合成する糖転移酵素の半定量測定原理を説明する．

●唾液と爪を用いた検査を紹介する．

●自動化したABO血液型検査と，亜型検査を行う技師の心得を紹介する．

参考文献

1）矢部隆一：ABO血液型検査―事例を中心とした問題点・留意点．検と技　35：1372-1377，2007

2）American Association of Blood Banks（編），柴田洋一，他（監訳）：Technical Manual 13th ed（日本語版）．オリンパス光学工業，2002

3）遠山博，柴田洋一，前田平生，他（編）：輸血学，改訂第3版．中外医学社，2004

4）Grubb R：Correlation between Lewis blood group and secretor character in man. Nature　162：933，1948

5）遠山博，柴田洋一，前田平生，他（編）：輸血学，改訂第3版．中外医学社，2004

6）日本臨床衛生検査技師会：新輸血検査の実際．日本臨床検査技師会，2009

7）伊藤正一，鈴木友子，荻山佳子，他：ABO血液型精査への爪試料の活用について．日輸血細胞治療会誌　55：423，20098）厚生労働省医薬食品局血液対策課：輸血療法の実施に関する指針（改定版），平成17年9月．（http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/iyaku/kenketsugo/5tekisei3a.html）