文献詳細
連載 小児の臨床検査・2
文献概要
はじめに
“小児は成人を小さくしたものではない”とよくいわれるように,検査においても小児と成人は全く別のヒトと考えることが必要である.小児は成人への成長段階であり,身長や体重は日々大きくなり,臓器は成人として環境に適応するように成熟する.このため,臨床検査値も成長に伴って大きく変動する.特に,生体の代謝に関連して変動する生化学検査項目の変化は大きく,臨床解釈上も,これらの特性を知ることが重要である.
本稿では,小児の生化学検査について,その機序も含めて解説する.
“小児は成人を小さくしたものではない”とよくいわれるように,検査においても小児と成人は全く別のヒトと考えることが必要である.小児は成人への成長段階であり,身長や体重は日々大きくなり,臓器は成人として環境に適応するように成熟する.このため,臨床検査値も成長に伴って大きく変動する.特に,生体の代謝に関連して変動する生化学検査項目の変化は大きく,臨床解釈上も,これらの特性を知ることが重要である.
本稿では,小児の生化学検査について,その機序も含めて解説する.
参考文献
1)小児基準値研究班(編):日本人小児の臨床検査基準値.(財)日本公衆衛生協会,1996
2)田中敏章,山下敦,市原清志:潜在基準値抽出法による小児臨床検査基準範囲の設定.日小児会誌 112:1117-1132,2008
3)戸谷誠之,西田敏信:子どもの加齢変化と臨床検査値.臨検 56:461-465,2012
4)五十嵐隆,水口雅(編):小児臨床検査ガイド,増補版.文光堂,2009
5)「小児内科」「小児外科」編集委員会(共編):小児の検査結果の考え方─数字に振り回されないために.小児内科1998年30巻増刊号.東京医学社,1998
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