icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻5号

2014年05月発行

文献概要

過去問deセルフチェック!

解答と解説

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.509 - P.509

文献購入ページに移動
 腫瘍は一般に白~灰白色である.これは,腫瘍では腫瘍細胞の量に比して血管が少ないためであるが,血液の含有量が多ければ赤味を増す.また,悪性腫瘍は壊死や出血によって色調の変化が生じる.腫瘍細胞の特徴によって特有の色を示す腫瘍がある.

 絨毛癌(図1)や血管腫(図2)は多量の血液を含んでいて,暗赤色を呈する.腎細胞癌(図3)は細胞内に糖原あるいは脂質を含むので,黄褐色を呈することが多い.脂肪腫(図4)は脂肪細胞そのものからなるため,黄色を呈する.メラノーマ(悪性黒色腫:図5)は,腫瘍細胞がメラニン色素を産生して黒色を呈する.(本誌編集委員会)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?