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疾患と検査値の推移
自己免疫性肝炎
著者: 阿部雅則1 日浅陽一1
所属機関: 1愛媛大学大学院医学系研究科消化器・内分泌・代謝内科学
ページ範囲:P.554 - P.559
文献購入ページに移動●自己免疫性肝炎の原因は不明であるが,発症と病態の進展には自己免疫機序が想定されている.
●血液検査では血清トランスアミナーゼ値,免疫グロブリンG(IgG)が上昇しており,抗核抗体や抗平滑筋抗体などの自己抗体が陽性となることが特徴である.
●ほとんどの症例は,副腎皮質ステロイド治療によって検査データが速やかに改善する.
●自己免疫性肝炎には適切な診断が重要である.正しい診断のもとに治療を行えば予後は良好である.診断と治療には肝臓専門医の関与が望ましい.
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