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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻6号

2014年06月発行

文献概要

連載 小児の臨床検査・3

小児の細菌学的検査

著者: 石和田稔彦1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院感染症管理治療部

ページ範囲:P.560 - P.565

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はじめに

 小児では成人と異なり,細菌学的検査を行う場合の検体採取が容易でないことが多い.また,十分な検体量を採取することが困難であることもある.しかし,それを理由にして細菌学的検査を実施せずに,抗菌薬の投与を行ってもよいということではない.抗菌薬の投与と変更の前には,必ず細菌学的検査を行うという基本姿勢は小児でも成人でも変わらない.

 以上の点を踏まえたうえで,本稿では,小児で細菌感染症が疑われる場合の検査の進め方について,実際の臨床現場で知っておくべき情報も含めて概説する.

参考文献

1)細菌性髄膜炎の診療ガイドライン作成委員会(編):細菌性髄膜炎の診療ガイドライン.医学書院,pp52-53,2007
2)小児呼吸器感染症診療ガイドライン作成委員会:小児呼吸器感染症診療ガイドライン2011.協和企画,pp30-32,2011
3)石和田稔彦:小児科領域感染症.化療の領域 28:1689-1694,2012
4)石和田稔彦:クローズアップ 図説 最新の小児科処置 咽頭培養,鼻咽頭培養,痰培養.小児内科 45:681-683,2013
5)光野典子,播智宏,玉川信吉,他:A群レンサ球菌迅速診断キットの基礎的検討─Streptococcus pyogenesおよびA群多糖体抗原を有するその他のStreptococcus spp.を対象として.感染症誌 80:665-673,2006
6)成相昭吉,横田俊平:肺炎球菌尿中抗原迅速検出キットの乳幼児における有用性の検討.感染症誌 78:18-21,2004
7)及川純子,石和田稔彦:中枢神経系細菌感染症.検と技 38:881-883,2010
8)大楠清文,石和田稔彦,江崎孝行:各論検査編 微生物検査 遺伝子検査 特定菌検出 ウイルス.検と技 33:1218-1222,2005
9)和田裕雄,後藤元:市中肺炎の現状と検査・診断―非定型肺炎の臨床的特徴と最近の話題.Med Technol 40:1075-1082,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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