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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻6号

2014年06月発行

文献概要

Q&A 読者質問箱

ALKやEGFRなどの遺伝子検査を細胞診検体を用いて行えると聞いたのですが,どのような方法で行えばよいのですか?

著者: 土田秀1 中里宜正2

所属機関: 1群馬県立がんセンター病理検査課 2獨協医科大学病理学(形態)

ページ範囲:P.574 - P.576

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Q ALKやEGFRなどの遺伝子検査を細胞診検体を用いて行えると聞いたのですが,どのような方法で行えばよいのですか?

A 肺癌は組織型によって小細胞肺癌と非小細胞肺癌に大きく分類されます.非小細胞肺癌の薬物療法では,殺細胞性抗癌剤に加えて,分子標的治療薬の開発に伴って治療の個別化が進み,EGFR(epidermal growth factor receptor)遺伝子変異を有する腫瘍に有効なEGFR阻害剤1)や,ALK(anaplastic lymphoma kinase)融合遺伝子を有する腫瘍に有効なALK阻害剤2)など,治療対象を選択するための遺伝子検査が重要となっています.

参考文献

1)日本肺癌学会EGFR解説作成委員:肺癌患者におけるEGFR遺伝子変異検査の解説.(http://www.haigan.gr.jp/uploads/photos/148.pdf)
2)日本肺癌学会バイオマーカー委員会:肺癌患者におけるALK遺伝子検査の手引き.(http://www.haigan.gr.jp/uploads/photos/366.pdf)
3)土田秀:肺腫瘤に対する迅速細胞診検査.検と技 41:483-487,2013
4)佐野順司,吉本尚子,溝口良順,他:アルギン酸ナトリウムを用いたセルブロック法の有用性についての検討.日臨細胞誌 44:291-297,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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