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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻6号

2014年06月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

薬剤感受性検査の精度管理におけるポイント

著者: 小松方1

所属機関: 1天理医療大学医療学部臨床検査学科

ページ範囲:P.577 - P.579

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はじめに

 薬剤感受性検査は微生物学的検査の工程の1つである.検査結果は,感染症治療における抗菌薬の選択の情報として使用される.微生物学的検査の目的は,検体中に含まれる感染症の原因細菌を特定することである.これが正確に行われなければ,薬剤感受性検査で優れた精度管理をしたとしても,感染症診断や治療に貢献する検査データを輩出したことにはならない.

 薬剤感受性検査の成績が感染症治療薬の決定に使用されるには,“原因細菌の特定”と“原因細菌への治療薬選定”という2つの目的がマッチしていることが必要である.

参考文献

1)Clinical and Laboratory Standards Institute : Methods for dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow aerobically ; approved standard-9th ed (M07-A9). Clinical and Laboratory Standards Institute, Wayne, PA, 2012
2)Clinical and Laboratory Standards Institute : Methods for dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow aerobically ; approved standard-seventh ed. Clinical and Laboratory Standards Institute, Villanova, PA, 26:M7-A7,2006
1)加藤貴代子,小松 方:抗菌薬感受性試験の内部精度管理.検と技 36:1362-1368,2008
2)小松 方:微生物検査の精度管理―薬剤感受性検査.Sysmex Journal Web 11:1-7,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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