icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻7号

2014年07月発行

文献概要

技術講座 病理

改良ガリアス・ブラーク染色法の手技とその意義

著者: 羽賀千恵1 秋山治彦1

所属機関: 1東京都医学総合研究所 認知症プロジェクト

ページ範囲:P.662 - P.669

文献購入ページに移動
Point

●改良ガリアス・ブラーク(G-B)法は,ピック(Pick)球以外のタウ異常蓄積や多系統萎縮症(MSA)のα-シヌクレイン異常蓄積を選択的に染色することができる.

●免疫組織化学よりもホルマリン固定の影響を受けにくく,染色コストも低いことから,神経変性疾患の病理組織診断において極めて有用である.

●用いる試薬と染色のステップ数は多いが,反応液の多くは作り置きができるので,慣れてしまえば難しい染色法ではない.

参考文献

1)Arai T, Hasegawa M, Akiyama H, et al : TDP-43 is a component of ubiquitin-positive tau-negative inclusions in frontotemporal lobar degeneration and amyotrophic lateral sclerosis. Biochem Biophys Res Commun 351:602-611,2006
2)Gallyas F : Silver staining of Alzheimer’s neurofibrillary changes by means of physical development. Acta Morphol Acad Sci Hung 19:1-8,1971
3)Braak H, Braak E, Ohm T, et al : Silver impregnation of Alzheimer’s neurofibrillary changes counterstained for basophilic material and lipofuscin pigment. Stain Technol 63:197-200,1988
4)羽賀千恵,池田研二,岩淵潔,他:Gallyas-Braak法の改良染色法とその染色性 神経原線維変化を中心として.病理と臨 10:239-242,1992
5)内原俊記,近藤ひろみ,池田研二:最近の神経系染色法について(神経原線維変化と老人斑).病理と臨 12:163-168,1994
6)池田研二:神経変性疾患におけるグリアの細胞骨格異常 総論と分類.脳と神経 48:885-894,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?