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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻7号

2014年07月発行

文献概要

今月の表紙

バセドウ病

著者: 廣川満良1 鈴木彩菜2 武内麻衣2

所属機関: 1隈病院病理診断科 2隈病院臨床検査科

ページ範囲:P.681 - P.681

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【症例の概要】

 10年前にバセドウ病と診断され,抗甲状腺薬(チアマゾール)による治療を受けていた.超音波検査では,甲状腺はびまん性に腫大し,峡部厚は18mmで,推定重量は100.6cm3であった.内部の性状はやや粗雑で,エコーレベルはやや低かった.ドプラ法では甲状腺実質の血流シグナルが豊富で,甲状腺血流定量は17.2%であった.生化学検査では,遊離サイロキシン(FT4):4.48(0.7~1.6)ng/dL,遊離トリヨードサイロニン(FT3):≧30.00(1.7~3.7)pg/mL,甲状腺刺激ホルモン(TSH):<0.003(0.3~5.0)μIU/mL,抗甲状腺刺激ホルモン受容体抗体(TRAb):32.5(0.0~1.9)IU/L,抗サイログロブリン抗体(TgAb):≦28.0(0~39.9)U/mL,抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb):≧600.0(0~27.9)IU/mLであった.甲状腺腫が大きいため,甲状腺全摘術が行われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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