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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻8号

2014年08月発行

文献概要

臨床検査のピットフォール

子宮頸部細胞診でのASC-H判定におけるピットフォール

著者: 窪田知美12 庄野幸恵1

所属機関: 1公益財団法人東京都保健医療公社東京都がん検診センター検査科 2豊島病院検査科

ページ範囲:P.787 - P.789

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はじめに

 ベセスダシステム(the Bethesda system:TBS)では,新たなカテゴリーとして異型扁平上皮細胞(atypical squamous cells:ASC)が設けられている.ASCのなかでも,特に「高度異型扁平上皮内病変(high-grade squamous intraepithelial lesion:HSIL)を除外できない異型扁平上皮細胞(atypical squamous cells cannot exclude HSIL:ASC-H)」は,良性変化からHSIL以上の高度病変を含むとされ,施設・個人による判定のばらつきが生じやすい.

 本稿では,当施設でのASC-H判定の後方視的な細胞像の検討結果を踏まえ,陥りやすいピットフォールについて述べる.

参考文献

1)坂本穆彦(編):子宮頸部細胞診ベセスダシステム運用の実際.医学書院,2010
2)日本細胞診断学推進協会細胞検査士会(監修):ベセスダシステムの基礎と実践─その理解のために.武藤化学,2010
3)Solomon D,Nayar R(編),平井康夫(監訳):ベセスダシステム2001アトラス.シュプリンガー・ジャパン,2012
4)腫瘍病理鑑別診断アトラス刊行委員会(監修),坂本穆彦,安田政実(編):腫瘍病理鑑別診断アトラス 子宮頸癌.文光堂,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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