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文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻8号

2014年08月発行

文献概要

臨床医からの質問に答える

尿中ベンス・ジョーンズ蛋白を簡単に見分ける方法はありますか?

著者: 土屋達行1

所属機関: 1けいゆう病院臨床検査科

ページ範囲:P.790 - P.793

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背景

 ベンス・ジョーンズ(Bence Jones)蛋白とは,広い意味で免疫グロブリンの軽鎖(L鎖)を含むフラグメントのことである.免疫グロブリンの構造は2本の重鎖(H鎖)と2本のL鎖からできている.L鎖はKappa鎖,Lambda鎖の2種類に分けられる.L鎖のみのため,ベンス・ジョーンズ蛋白の分子量は小さく,腎臓の糸球体を容易に通過して,尿中に排泄される1)

 このL鎖のみのことを,別名,遊離L鎖(free light chain:FL)と呼び,ベンス・ジョーンズ蛋白とほぼ同じ意味で用いられている.本稿では,尿検査を担当している一般検査室で,ベンス・ジョーンズ蛋白を簡単に検出する方法を解説する.

参考文献

1)大谷慎一:ONE POINT MEMO No.193 臨床検査ひとくちメモ.モダンメディア 50:19-22,2004
2)高木康,山田俊幸(編):標準臨床検査医学,第4版.医学書院,pp36-37,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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