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解答と解説
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ページ範囲:P.803 - P.803
文献購入ページに移動ABO不適合が約70%,Rh不適合が24%,その他の不規則抗体によるものが0.5%といわれている.ABO不適合は,O型の母親でIgG型の抗A,B抗体の力価が高い場合に第1子から起きる.不規則抗体によるものは第2子から起こり,Rh(D)陰性の母親がRh(D)陽性の児を出産すると抗D抗体を産生する.母親の間接抗グロブリン試験は陽性となり,胎盤通過性のあるIgG抗体が児の赤血球に感作したことで起きる血管外溶血である.不規則抗体によるHDNのほうが重篤となり,対応抗原陰性のABO同型血液で交換輸血が行われる.これは,ABO抗原が赤血球のみでなく血管内皮など多くの組織に発現しているため,必ずしも溶血反応にならないためと考えられている.
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