icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術42巻9号

2014年09月発行

文献概要

連載 小児の臨床検査・6 小児の血液学的検査①

血算

著者: 岩本彰太郎1 駒田美弘2

所属機関: 1三重大学医学部附属病院周産母子センター 2三重大学大学院医学系研究科小児科学

ページ範囲:P.856 - P.861

文献購入ページに移動
はじめに

 小児の血算は,造血の場が胎児期にダイナミックに変化することを反映して血液像に年齢差があり,各年齢層によって正常範囲が異なることに留意しなければならない1).新生児期のはじめには,赤血球数,ヘモグロビン(hemoglobin:Hb)量,ヘマトクリット(hematocrit:Ht)値,網状赤血球数,白血球数は多く,血小板数は少ない.その後,それぞれに特徴的な推移を経て成人レベルに移行する.本稿では,それらの年齢別基準値を整理して解説する.

参考文献

1)駒田美弘:血液・造血器疾患.標準小児科学,第7版.医学書院,2009
2)横山䧺:赤血球数,形態検査.小児診療 59:2-5,1996
3)遠藤千佳子,伊藤悦朗:赤血球数,ヘモグロビン,ヘマトクリット,赤血球恒数,赤血球の形態,網赤血球.小児内科 37:65-68,2005
4)宮崎澄雄:白血球数,分画.小児内科 30:52,1998
5)西村真一郎:白血球数,分画,形態異常.小児内科 37:75-78,2005
6)「周産期医学」編集委員会(編):周産期医学必修知識,第6版.東京医学社,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?