文献詳細
トピックス
条件付きMRI対応ペースメーカーの最新情報
著者: 宮崎功1 横山健一2 似鳥俊明2
所属機関: 1杏林大学医学部付属病院放射線部 2杏林大学医学部放射線医学教室
ページ範囲:P.8 - P.11
文献概要
MRIは,ここ20年の間の技術革新によって,診断能が飛躍的に向上した.2011年の統計では国内で約6,000台が稼働,およそ112万人の患者がMRIの検査を受けている1).MRIは磁場と高周波を利用しているので,ペースメーカー,ICD(implantable cardioverter defibrillator)などのデバイス装着者のMRI検査は潜在的リスクがあるため原則禁忌とされてきた.2012年秋より条件付きMRI対応ペースメーカーがメドトロニック社より販売が開始され,以降各社が追従し,現在4社がペースメーカーを販売している(図1).本稿では,条件付きMRI対応ペースメーカーの特徴とMRI検査時の注意事項などについて,販売から2年が経過した現状について課題を踏まえながら解説する.
参考文献
掲載誌情報