文献詳細
技術講座 生理
文献概要
Point
●日常診療上,超音波検査で高頻度にみられる甲状腺結節性病変は,コロイド囊胞,腺腫様結節,腺腫様甲状腺腫などであり,悪性腫瘍の85〜90%以上が乳頭癌である.
●甲状腺結節病変の超音波診断は「甲状腺結節(腫瘤)超音波診断基準」を中心に読影を行い,付記事項も併せて理解する必要がある.
●典型的な乳頭癌を疑う超音波所見は充実性の低エコー結節で,形状不整,境界不明瞭,結節内部の微細石灰化を示唆する多発微細高エコーなどの所見が認められる.
●乳頭癌は頸部リンパ節転移を起こしやすい.乳頭癌の特徴である多発微細高エコーや囊胞変性がリンパ節にも認められる場合には,乳頭癌のリンパ節転移であることが多いので注意が必要となる.
●日常診療上,超音波検査で高頻度にみられる甲状腺結節性病変は,コロイド囊胞,腺腫様結節,腺腫様甲状腺腫などであり,悪性腫瘍の85〜90%以上が乳頭癌である.
●甲状腺結節病変の超音波診断は「甲状腺結節(腫瘤)超音波診断基準」を中心に読影を行い,付記事項も併せて理解する必要がある.
●典型的な乳頭癌を疑う超音波所見は充実性の低エコー結節で,形状不整,境界不明瞭,結節内部の微細石灰化を示唆する多発微細高エコーなどの所見が認められる.
●乳頭癌は頸部リンパ節転移を起こしやすい.乳頭癌の特徴である多発微細高エコーや囊胞変性がリンパ節にも認められる場合には,乳頭癌のリンパ節転移であることが多いので注意が必要となる.
参考文献
1)日本甲状腺学会(編):甲状腺結節取扱い診療ガイドライン2013.南光堂,2013
2)日本乳腺甲状腺超音波診断会議甲状腺用語診断基準委員会(編):甲状腺超音波診断ガイドブック,改訂第2版.南光堂,2012
3)日本超音波医学会用語・診断基準委員会:甲状腺結節(腫瘤)超音波診断基準.超音波医学 38:667-670,2011
掲載誌情報