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技術講座 生理
甲状腺結節(腫瘤)の鑑別のポイント
著者: 宇治橋善勝1
所属機関: 1北里大学病院臨床検査部
ページ範囲:P.18 - P.23
文献購入ページに移動●日常診療上,超音波検査で高頻度にみられる甲状腺結節性病変は,コロイド囊胞,腺腫様結節,腺腫様甲状腺腫などであり,悪性腫瘍の85〜90%以上が乳頭癌である.
●甲状腺結節病変の超音波診断は「甲状腺結節(腫瘤)超音波診断基準」を中心に読影を行い,付記事項も併せて理解する必要がある.
●典型的な乳頭癌を疑う超音波所見は充実性の低エコー結節で,形状不整,境界不明瞭,結節内部の微細石灰化を示唆する多発微細高エコーなどの所見が認められる.
●乳頭癌は頸部リンパ節転移を起こしやすい.乳頭癌の特徴である多発微細高エコーや囊胞変性がリンパ節にも認められる場合には,乳頭癌のリンパ節転移であることが多いので注意が必要となる.
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