文献詳細
文献概要
技術講座 病理
—step up編—ヘマトキシリン・エオジン染色の精度管理
著者: 廣井禎之1
所属機関: 1防衛医科大学校臨床検査医学講座
ページ範囲:P.30 - P.36
文献購入ページに移動Point
●ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色は,ヘマトキシリンが天然染料であること,保存中に自然酸化が進むことなどの理由によって,精度管理には特有の考え方が必要である.
●HE染色の精度管理に影響を及ぼす因子には,ヘマトキシリンの性状,加える酸化剤の量,ヘマトキシリン染色液の経時的な染色性変化,エオジン染色液に加える酢酸の量がある.
●HE染色の精度管理には,染色途中の染色態度をチェックしながら進める技術と,染色液と染色時間を管理して,決められた時間で染色する考え方がある.相対する考え方であるが,両者とも正論である.
●自らの作製した標本を評価する目をもつことが大切である.そして施設に合った精度管理を実施していくことが望ましい.それは,基本的な染色理論を熟知してこそのなせる技術である.
●ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色は,ヘマトキシリンが天然染料であること,保存中に自然酸化が進むことなどの理由によって,精度管理には特有の考え方が必要である.
●HE染色の精度管理に影響を及ぼす因子には,ヘマトキシリンの性状,加える酸化剤の量,ヘマトキシリン染色液の経時的な染色性変化,エオジン染色液に加える酢酸の量がある.
●HE染色の精度管理には,染色途中の染色態度をチェックしながら進める技術と,染色液と染色時間を管理して,決められた時間で染色する考え方がある.相対する考え方であるが,両者とも正論である.
●自らの作製した標本を評価する目をもつことが大切である.そして施設に合った精度管理を実施していくことが望ましい.それは,基本的な染色理論を熟知してこそのなせる技術である.
参考文献
1)廣井禎之,緒方衝,中西邦昭,他:ヘマトキシリン・エオジン染色.病理技術研究会(編):基礎病理技術学.笹氣出版印刷,pp32-36,2013
2)河又國士:病理組織・細胞診のための日常染色法ガイダンス,ヘマトキシリン・エオジン染色.検と技 29(増刊号):630-638,2001
3)廣井禎之,緒方衝,中西邦昭,他:術中迅速HE染色.水口國雄(編集代表):「Medical Technology」別冊 最新染色法のすべて.医歯薬出版,pp9-11,2011
掲載誌情報