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文献詳細

雑誌文献

検査と技術43巻1号

2015年01月発行

文献概要

基礎から学ぼう一般検査・12【最終回】

尿沈渣検査(塩類・結晶類)

著者: 堀田真希1

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院医療技術部検査部門

ページ範囲:P.40 - P.50

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塩類・結晶類

 尿中に出現する塩類・結晶類は,大部分が摂取した飲食物や体内の塩類代謝によるものである1).代謝された成分が腎臓から排泄され,尿路系や排尿後の採尿容器内で,種々の物理化学的作用(含有濃度,pH,温度,共存物質など)によって溶解度が低下し,析出する.よって,尿沈渣にみられる塩類・結晶類の多くは通常尿成分であるが,病的状態によって出現する結晶はもとより,通常結晶においても病態によって重要な成分になることもしばしばあり,臨床的意義のある成分を鑑別し,報告することは非常に重要である.

参考文献

1)日本臨床衛生検査技師会尿沈渣検査法編集委員会:尿沈渣検査法2010.日本臨床衛生検査技師会,2011
2)奥山光彦,八竹直:尿路結石症─成因と病態.臨と研 75:1028-1033,1998
3)日本尿路結石症学会:尿路結石症のすべて.医学書院,2008
4)油野友二,川端絵美子,松村隆弘,他:糖尿病ケトアシドーシス症例に認められた酸性尿酸アンモニウム尿症.糖尿病 54:411-416,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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