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連載 小児の臨床検査・10
小児の遺伝子・染色体検査
著者: 滝田順子1
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科小児科学講座
ページ範囲:P.58 - P.62
文献購入ページに移動はじめに
悪性腫瘍では,しばしば染色体異常や遺伝子異常が認められるが,それが,診断や治療方針を決定するうえで有用な情報となりうる1,2).また,治療の効果判定に用いられることもある.したがって,腫瘍細胞の染色体検査,遺伝子検査は実地診療において重要な意味をなす3).これらは質的異常を捉えることが重要な検査であり,一般的に基準値が数値化されるものではない.言うまでもなく,腫瘍細胞にみられる染色体・遺伝子異常は健常人では検出されない.本稿では,小児の悪性腫瘍における染色体検査,遺伝子検査の基本事項につき概説する.
悪性腫瘍では,しばしば染色体異常や遺伝子異常が認められるが,それが,診断や治療方針を決定するうえで有用な情報となりうる1,2).また,治療の効果判定に用いられることもある.したがって,腫瘍細胞の染色体検査,遺伝子検査は実地診療において重要な意味をなす3).これらは質的異常を捉えることが重要な検査であり,一般的に基準値が数値化されるものではない.言うまでもなく,腫瘍細胞にみられる染色体・遺伝子異常は健常人では検出されない.本稿では,小児の悪性腫瘍における染色体検査,遺伝子検査の基本事項につき概説する.
参考文献
1)Pui CH : Childhood Leukemia. Cambridge press, pp168-335, 2000
2)Brodeur GM : Neuroblastoma : biological insights into a clinical enigma. Nat Rev Cancer 3:203-216,2003
3)滝田順子:白血病,悪性腫瘍の染色体遺伝子検査.五十嵐隆,水口雅(編):小児臨床検査ガイド,第1版.文光堂,pp686-694,2006
4)Takita J, Motomura A, Koh K, et al : Acute megakaryoblastic leukemia in a child with the MLL-AF4 fusion gene. Eur J Haematol 83:149-153,2009
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