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臨床検査のピットフォール
嫌気性菌検査のピットフォール
著者: 国広誠子1
所属機関: 1前・山口県立総合医療センター中央検査部
ページ範囲:P.72 - P.74
文献購入ページに移動はじめに
嫌気性菌感染症は,壊死や膿瘍を起こす化膿性感染症である場合がほとんどであり,分離される菌は,嫌気性菌のみによる場合よりも,通性嫌気性菌や好気性菌と数種類の嫌気性菌が分離される混合感染である場合が多い.感染症のほとんどが,常在菌が存在する部位の皮膚や粘膜面直下に膿瘍を作るため,常在菌混入を極力防ぐような検体採取法を用いられるかどうかが,嫌気性菌検査を開始するか否かの重要なポイントとなる.
嫌気性菌感染症は,壊死や膿瘍を起こす化膿性感染症である場合がほとんどであり,分離される菌は,嫌気性菌のみによる場合よりも,通性嫌気性菌や好気性菌と数種類の嫌気性菌が分離される混合感染である場合が多い.感染症のほとんどが,常在菌が存在する部位の皮膚や粘膜面直下に膿瘍を作るため,常在菌混入を極力防ぐような検体採取法を用いられるかどうかが,嫌気性菌検査を開始するか否かの重要なポイントとなる.
参考文献
1)日本臨床微生物学会:嫌気性菌検査ガイドライン2012.日臨微生物誌 22(Suppl1):1-142,2012
2)国広誠子,藤原智子:検体の品質管理.日嫌気性菌感染症研 31:17-21,2001
3)中村功:嫌気性グラム陰性桿菌の病原因子.日嫌気性菌感染症研 27:5-17,1997
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