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アルブミン製剤の使用量を適正に削減するには?
著者: 河野武弘1
所属機関: 1大阪医科大学附属病院輸血室
ページ範囲:P.78 - P.79
文献購入ページに移動わが国のアルブミン(albumin:ALB)製剤の使用量は,かつて世界生産量の1/3に達し,その当時の国内自給率は10%を切っていたが,適正使用推進の結果として同製剤の使用量は大幅に減少し,国内自給率も上昇した(2012年度は59.6%).しかしながら,ALBの使用状況においては,現在でも最大で4倍前後の都道府県格差があることなどから,引き続き適正使用が図られる必要がある.
一方,医療機関における適正な輸血の実施を評価する診療報酬として2006年4月に設置された輸血管理料は,2012年4月の改定で増点され,輸血管理体制と適正使用が個別に評価されることになったが,ALBと赤血球(red blood cell:RBC)製剤の使用量比(ALB/RBC<2.0)を満たさないことが,適正使用加算を算定できない最も大きな理由となっている.そこで本稿では,輸血管理料の適正使用加算算定に向けたALBの使用量削減について,当院の取り組みを中心にポイントを示す.
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