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増刊号 血液形態アトラス Ⅱ部 造血器腫瘍以外 8章 白血球系
9 Hematogones(HGs)
著者: 増田亜希子1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1038 - P.1039
文献購入ページに移動 急性白血病,リンパ腫の化学療法後や同種造血幹細胞移植後に,骨髄塗抹標本にて小型,核網繊細でN/C(nucleus/cytoplasm)比の大きいリンパ球様細胞の増加がみられることがある.これらは,HGs(hematogones)と呼ばれるB前駆細胞である.HGsは,フローサイトメトリー(flow cytometry:FCM)にて,CD10+,CD19+,CD34+の幼若な細胞(stage 1)から,CD20+の比較的成熟した細胞(stage 3)まで,様々な分化段階のものが存在する(→表1)8).stage 1の幼若なHGsが増加している場合,特にB細胞性急性リンパ性白血病(B-cell acute lymphoblastic leukemia:B-ALL)との鑑別が問題となる.
参考文献
8章 白血球系 参考文献リスト
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