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文献詳細

雑誌文献

検査と技術43巻11号

2015年10月発行

技術講座 採血

シリーズ 最新の採血方法・3

真空採血・注射器採血,採血管の選択と順番

著者: 土屋直道1 松尾収二2

所属機関: 1公益財団法人天理よろづ相談所病院臨床検査部 2天理医療大学臨床検査学科

ページ範囲:P.1106 - P.1113

文献概要

Point

●採血は真空採血を原則とする.真空採血は,採血管を差し替えるだけで,分注操作の手間がなく必要量の血液を採取できる.また,無菌状態で採血でき,かつ針刺し事故の危険性が低い.ただし,細い血管での採血には適さない.

●注射器採血は細い血管や触知困難な血管での採血に適するが,検体分注時に針刺し事故,感染,検体汚染のリスクが高い.

●患者と採血者の安全確保と正しい検査結果の保証を第一として作成された「標準採血法ガイドライン」を順守し,安全で適切な採血業務を遂行する.

参考文献

1)三村邦裕:検体の採取と保存.勝田逸郎,佐藤忠(編):血液検査学実習書.医歯薬出版,pp6-17,2009
2)渡邊卓(編):標準採血法ガイドラインGP4-A2.日本臨床検査標準協議会,pp10-38,2011
3)櫻井博文,川田勉,山川早百合:これだけはやってはいけない 臨床検査禁忌・注意マニュアル.Med Technol 29:1396-1398,2001
4)岡田淳子,廣川恵子,坂尻明美:採血時の手袋着用率向上における手袋素材の比較検討.日赤広島看大紀 10:1-6,2010
5)五味敏昭:安全・確実な静脈採血(肘窩)に必要な解剖学の知識.Med Technol 38:14-20,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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