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技術講座 病理
—step up編—免疫染色におけるメラニン色素脱色法の改良
著者: 百瀬正信1 太田浩良2 羽山正義34
所属機関: 1信州大学医学部附属病院臨床検査部病理検査室 2信州大学保健学系検査技術科学専攻生体情報検査学領域 3信州大学保健学系検査技術科学専攻病因・病態検査学領域 4丸子中央病院臨床検査部病理検査室
ページ範囲:P.1128 - P.1133
文献購入ページに移動●メラニン色素が沈着する悪性黒色腫の免疫染色を行う場合,アルカリフォスファターゼ-ニューフクシン発色法やギムザ(Giemsa)染色で後染色を行い,抗原陽性部位とメラニンを区別する方法がある.
●多量のメラニン色素が沈着する組織に対する免疫染色では,過酸化水素法が有効とされてきたが,漂白に24時間程度要することがある.
●加温過酸化水素法は,55℃で2時間以内に漂白を完了させることが可能であり,悪性黒色腫の診断で用いられるHMB45,MART-1,S-100の免疫染色に対応可能である.
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