文献詳細
文献概要
技術講座 病理
臨床検査技師として必要な病理解剖手技について
著者: 渋谷秀徳1 古賀裕2 小田義直2
所属機関: 1九州大学病院病理剖検部門 2九州大学病院病理診断科・病理部
ページ範囲:P.1198 - P.1204
文献購入ページに移動●はさみ,メスでスムーズに切るための基本は,切るところを“張る”ことです.執刀医が引っ張るのと反対方向に引っ張る=常に組織がピーンと張った状態を心掛けましょう.ただし,張りすぎると弱い組織は裂けるので,その加減が重要です.
●臓器摘出は,周囲組織をはさみ,メスで切ることにより臓器が上に持ち上がるように行いましょう.
●臓器摘出の際,はさみ,メスで周囲の組織や臓器を傷つけることがないように,解剖学にて位置を確認しておきましょう.
●病理解剖を速やかに進行させるために,器具の使用方法,特徴を検証して,安全かつ適正に使用できるようにしましょう.
●ご遺体のエンバーミングについては,縫合方法を工夫するなど,剖検前と同じ状態でお返しするという意識が重要です.
参考文献
掲載誌情報