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文献詳細

雑誌文献

検査と技術43巻13号

2015年12月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

分子病理診断のTAT(ターン・アラウンド・タイム)改善方法

著者: 河原明彦1

所属機関: 1久留米大学病院病理診断科・病理部

ページ範囲:P.1328 - P.1329

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個別化治療と分子病理診断

 疾患などに関連するバイオマーカーを利用し,特定の治療薬に対し高い治療効果を示す患者を同定する検査は,近年コンパニオン診断と呼ばれ,病理診断はその中心的な役割を果たしている.コンパニオン診断は癌治療において不可欠であり,特定の医薬品の有効性や安全性をいっそう高めるために,専用の検査キットや手法がおのおのの薬剤と組み合わせて開発されている(表1).2008(平成20)年の診療報酬改定で悪性腫瘍遺伝子検査が収載され,基礎研究または特殊解析と考えられていた核酸を用いた遺伝子検査が診療行為として認められ,“治療”と“検査”がさらに密接な関係となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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