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文献詳細

雑誌文献

検査と技術43巻2号

2015年02月発行

文献概要

連載 小児の臨床検査・11

小児の生理機能検査─循環器疾患編

著者: 中村昭宏1 堀米仁志1

所属機関: 1筑波大学附属病院小児科

ページ範囲:P.128 - P.134

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はじめに

 小児期の循環器疾患は先天性心疾患が最も多く,不整脈,心筋疾患,弁膜疾患などがこれに続く.虚血性心疾患は川崎病による冠動脈瘤に起因するものが多く,まれに先天性冠動脈奇形がみられる.不整脈は成人期と同様にさまざまな頻脈性,徐脈性不整脈がみられるが,その頻度はやや異なる.近年の分子生物学の進歩によって,先天性QT延長症候群に代表される遺伝性不整脈診断の重要性が増している.心房細動は非常に少ない.これらの循環器疾患の診断において最も重要な生理検査は,心電図と心エコー検査である.

 本稿では標準12誘導心電図,Holter 24時間心電図,運動負荷心電図について,小児の特徴を中心に解説する.成人との共通点が多い不整脈診断,および心エコー検査は紙面の都合によって省略する.

参考文献

1)高尾篤良,中沢誠,門間和夫,他(編):臨床発達心臓病学.中外医学社,2001
2)日本小児循環器学会学校心臓検診委員会:器質的心疾患を認めない不整脈の学校生活管理指導ガイドライン(2013年改訂版).日小循誌 29:3-15,2013(http://jspccs.umin.ac.jp/site/html/guideline/pdf/guideline140319.pdf)
3)斎藤宗靖:運動負荷試験入門.中外医学社,2001
4)安達仁:CPX・運動療法ハンドブック─心臓リハビリテーションのリアルワールド.中外医学社,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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