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JCCLS多項目実用参照物質(MaCRM)
著者: 篠原克幸1
所属機関: 1福岡大学筑紫病院臨床検査部
ページ範囲:P.280 - P.283
文献購入ページに移動はじめに
臨床検査標準化は以前から求められており,標準物質や基準測定法の整備が図られてきた.国内では日本臨床検査標準協議会(Japanese Committee for Clinical Laboratory Standards:JCCLS)が2004年に標準化基本検討委員会を設置し,①標準物質・標準法整備,②検査値の標準化,③データベースの構築を推進してきた1).このうち,②検査値の標準化は,2007年度から日本臨床衛生検査技師会(Japanese Association of Medical Technologists:JAMT,以下,日臨技)が中心となり,全国規模で継続している2).
日臨技では,各所で標準化の指導に当たるべき基幹施設(本年度167施設)について年3回の外部精度管理調査を実施し,基幹施設ネットワークの維持を確認している.さらに全国の検査室を標準化するためには,認証標準物質を補完する物質として,一般の臨床検査室が正確性を確認するための試料が必要と考えられ,日臨技の協力によってJCCLSに多項目実用参照物質委員会が設置された.本稿では,多項目実用参照物質(Multianalyte Conventional Reference Material:MaCRM)の基礎となる成績を示す.
臨床検査標準化は以前から求められており,標準物質や基準測定法の整備が図られてきた.国内では日本臨床検査標準協議会(Japanese Committee for Clinical Laboratory Standards:JCCLS)が2004年に標準化基本検討委員会を設置し,①標準物質・標準法整備,②検査値の標準化,③データベースの構築を推進してきた1).このうち,②検査値の標準化は,2007年度から日本臨床衛生検査技師会(Japanese Association of Medical Technologists:JAMT,以下,日臨技)が中心となり,全国規模で継続している2).
日臨技では,各所で標準化の指導に当たるべき基幹施設(本年度167施設)について年3回の外部精度管理調査を実施し,基幹施設ネットワークの維持を確認している.さらに全国の検査室を標準化するためには,認証標準物質を補完する物質として,一般の臨床検査室が正確性を確認するための試料が必要と考えられ,日臨技の協力によってJCCLSに多項目実用参照物質委員会が設置された.本稿では,多項目実用参照物質(Multianalyte Conventional Reference Material:MaCRM)の基礎となる成績を示す.
参考文献
1)財団法人機械システム振興協会:医療診断システム構築のための基盤整備に関するフィージビリティスタディ報告書,2005
2)一般社団法人日本臨床衛生検査技師会:平成25年度日臨技臨床検査データ標準化事業報告書,2014
3)一般社団法人日本臨床衛生検査技師会:平成24年度日臨技臨床検査精度管理調査報告書,2013
4)篠原克幸:平成23年度多項目実用参照物質委員会報告.日臨検標準会誌 27:10-13,2012
5)篠原克幸:平成24年度多項目実用参照物質委員会報告.日臨検標準会誌 28:18-20,2013
6)篠原克幸:平成25年度多項目実用参照物質委員会報告.日臨検標準会誌 29:18-20,2014
7)厚生労働省:献血血液の研究開発等での使用に関する指針,2012
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