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技術講座 病理
—step up編—心刺激伝導系の切り出し方法と標本の見方
著者: 松山高明1 初山弘幸1
所属機関: 1国立循環器病研究センター臨床検査部臨床病理科
ページ範囲:P.312 - P.321
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●刺激伝導系の組織標本を適切に作製するためには,その正確な存在部位を知る.
●洞結節は上大静脈と右房の境界部にあり,分界稜(分界溝)が目印になる.
●“コッホ(Koch)の三角”の構造を理解して,房室伝導系〔房室結節-ヒス(His)束〕の存在部位を知る.
●刺激伝導系組織の観察は伝統的には連続切片によるが,適切に切り出しがなされていれば通常の標本作製方法でも可能である.
●刺激伝導系の組織標本を適切に作製するためには,その正確な存在部位を知る.
●洞結節は上大静脈と右房の境界部にあり,分界稜(分界溝)が目印になる.
●“コッホ(Koch)の三角”の構造を理解して,房室伝導系〔房室結節-ヒス(His)束〕の存在部位を知る.
●刺激伝導系組織の観察は伝統的には連続切片によるが,適切に切り出しがなされていれば通常の標本作製方法でも可能である.
参考文献
1)Tawara S : Das Reizleitungssystem des Säugetierherzen. eine anatomisch-histologische Studie über das Atrioventrikularbündel und die purkinjeshcen Fäden. Jena : Fisher, 1906
2)Koch W : Weiter mitteilungen uber den Sinusknoten der Herzens. Verhandlungen der Deutschen Pathologischen Gesellschaft 13:85,1909
3)斎藤司,井上紳,片岡喜直,他:不整脈症例における刺激伝導系の病理所見.病理と臨 21:892-898,2003
4)Inoue S, Shinohara F, Niitani H, et al : A new method for the histological study of aging changes in the sinoatrial node. Jpn Heart J 27:653-660,1986
5)Matsuyama TA, Inoue S, Kobayashi Y, et al : Histopathologic exploration of intra-hisian conduction disturbances. J Cardiovasc Electrophysiol 13:257-264,2002
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