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文献詳細

雑誌文献

検査と技術43巻4号

2015年04月発行

文献概要

臨床検査のピットフォール

感染症検査における採血管開栓時の検体間汚染

著者: 出口松夫12 鍵田正智1 吉岡範12

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院臨床検査部 2大阪大学医学部附属病院感染制御部

ページ範囲:P.327 - P.329

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はじめに

 近年,感染症検査の高感度化が進んだことによって,陰性者と陽性者間の測定物質濃度差は拡大し,検体間汚染が発生しやすくなった.このことから,感染症検査運用にあたっては,汚染防止を念頭に置いた測定操作が必要となっている1,2)

 血液を用いた感染症検査において検体間汚染が危惧される工程には,採血,遠心,採血管の開栓,サンプリング,測定(用手法/分析装置)などが挙げられる3,4).本稿ではそのなかでも採血管開栓時の検体間汚染について,HBs(hepatitis B surface)抗原検査を例に紹介する.

参考文献

1)藤林敏宏:尿沈渣の見方と考え方.永井書店,1975
2)日本臨床衛生検査技師会尿沈渣検査法編集委員会:尿沈渣検査法2010,標本作製法.p3,2011
3)油野友二:顕微鏡標本の作製法 顕微鏡の見方のコツ.検と技 37:1001-1005,2009
4)日本臨床衛生検査技師会:一般検査技術教本.pp50-52,2012
5)稲垣勇夫:尿沈渣検査スキルアップ講習会テキスト 結晶・微生物系の見方について.p31,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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